裏剱・仙人池

昨日やたら寒いと思っていたら、案の定、山は雪だった。
室堂山荘や剱沢の小屋に電話して情報収集する。
室堂で5cm、稜線上は20cm近く積もっているという。
ホンネは「誰か止めてくれないかなぁ」と思いながら、お客さんも全員室堂に向かっていることだし、とりあえず出発する。
午後からは晴れ予報だし、雷鳥坂は南向きなので、剱御前小屋までは問題なく行けるだろう。
最悪は、剱御前小屋に泊まることにしよう。
雷鳥坂途中から見た室堂方面。


剱沢小屋への下りはおっかなかった。
岩場の上に雪が積もり、それが凍り付いていた。
一歩一歩、慎重に下る。
5時頃、なんとか無事に小屋に到着した。


10/4、快晴。
夜明け前、雪化粧した剱岳


唐松岳方面が朱く染まってきた。


小屋の水道が凍って出ない。
登山道の雪も凍り付いているに違いない。
少しゆっくり目に出発することにした。


徐々に明るくなっていく剱岳


今年の剱沢は雪渓の状態が悪く、あちこちクレバスだらけだ。
巻道を歩くが、こちらは雪が凍り付いている。
気を抜けない下りが真砂沢ロッジまで続いた。


三の窓雪渓。


池の平の湿原。


15:30、仙人池ヒュッテ到着。
今年の紅葉は昨年に比べてイマイチだけど…。


翌日の朝は曇。
昨日取り忘れていた集合写真を撮ってから出発。
雪化粧の八ツ峰に救われた。


雲切新道の下りから雨がポツポツ降り出したが、本降りにならない間に阿曾原温泉に到着できた。
傘をさしながらではあったけど、露天風呂に浸かってゆっくりする。


その夜、地震
冬にはたたむ仮設住宅!? のような小屋だから、かなりの揺れに感じた。
後で聞いた話だが、この地震によって下廊下の一部が崩れ、通行できなくなったらしい。


翌日、小雨が降ったり止んだりする中、欅平へたどり着いたときは、心底ホッとした。