老醜

4日の朝日新聞源氏物語の記事が載っていた。
その中で「光源氏は52歳まで生かされ、老醜をさらしている」と、エッセイストの大塚ひかりさん。


えっ? 52歳は「老醜」なんだ!


私は今年9月で52歳になる。


ちょうどその時ウチに来ていた由里子センセは、
「今とは時代が違うし」と慰めてくれた。


確かに、平安時代の52歳と現代の52歳は違うだろう。
しかも、若い時に光り輝いていた光源氏と違い、若くても美しくもなかった私には落差も小さいであろう。



しかしながら、今回のケガでつくづく思った。
若い時なら、絶対にケガはしなかっただろう、と。


スキーの技術の問題ではない。
技術だけで言えば、今が最高の状態だと思っている。
しかも、まだまだ年々進歩し続けるだろう。


が、如何せん、反応とか身のこなしとか、そういうものは確実に衰えていっているに違いない。
今回のような状況では、20年前でもやっぱり転んだだろう。
しかし、同じ転ぶにしても、身体をひねったり、ほんの些細な抵抗でもやったに違いない。
そうすれば、きっとビンディングははずれていて、こんなケガをすることはなかっただろう。
そう考えると、やはり老醜をさらしていることになるのかもしれない。