乗鞍沢

剱岳北方稜線へ行けなかったかわりに、2度目の沢登り。
今回は蓮華温泉から白馬大池へ抜ける乗鞍沢へ行った。


今回も失敗続き。
まずは長谷部君ちへ置いた車の中にカメラを忘れた。
そのため、今回の写真はすべて携帯で撮影。
蓮華温泉出発時には水筒を長谷部君の車に置き忘れ。
お茶のペットボトルを持っていたので助かった。
日頃からあまり水を飲まない上に、沢を登るのであまりのども渇かない。


歩き出してすぐに小さな滝が連続。
楽しんで歩ける。


小さな滝を登る長谷部君。


途中、こんなものを発見。

山スキーでこの沢を下る人が結構いると聞いた。
が、落とし主はこの後、どうやって降りたのだろう?


前方に立派な滝が見えてきた。

この滝はとても登れそうにないし、巻いて上がれそうな場所もない。


二股を左へ進むと、今度は登れそうな滝。

が、結果的にこの滝を登ってしまったのが大失敗。


しばらく行くと水は涸れ、沢自体もなくなってしまった。
ここからはひたすらヤブ漕ぎ。
とんでもない急斜面で、ヤブの深さもハンパじゃない。
木の枝でも草の根でも、つかめるもんはなんでもつかんで少しずつ上がる。
が、ハリブキというトゲのある草が多く、コイツはとてもつかめない。
このヤブ、どこまで続くのやら…。


写真がないのは意図的なものではなく、とても写真などとっている余裕がなかったから。
しかし、沢登りは人生みたいだね。
快適だったり、楽しかったりするのは最初の間だけ。
結局最後は、地面に這いつくばってゴソゴソとヤブの中を進んで終わる。
こういう山登りが自分らしいような気もするけど…。


ようやくハイマツが現れたが、それでもなお、背丈より高い枝が密集した中をムリヤリ進む。
足元はハイマツの根っこの上。
踏み外すと岩の穴に落ちる。


歩き出して5時間あまり。
ようやく白馬大池が見えた。


大池の小屋でカップラーメンを食べて蓮華温泉へ下る。
2時間弱歩いてようやく露天風呂に浸かれた。


それにしても沢登りはくたびれる。
筋肉痛ではないのだけど、体中の筋肉が重い。
特に、背筋の下部、腰の上あたりが重い。
水の中で冷えるからだろうか、それとも水の抵抗に逆らって足を前に出すせいか?