この夏、リトルアドベンチャーの長谷部君のおかげで、普段の整備された登山道を歩く山登りとはひと味違った登山を経験できた。
ひとつは、立山・龍王岳のクライミング。
一ノ越から御山谷を東一ノ越方面へ少し下り、お花畑の中の踏み跡を右手の龍王岳へ向かう。
滑り慣れた!? 龍王のカールの横から岩に取り付く。
一部、ホールドが少なく難しいところもあったが、そこは力ワザ!? でクリア。
1時間半あまりで龍王岳の頂上に立てた。
こういう事をやると、苦手なロープワークも練習しなきゃ、という気になってくる。
さて、本日は沢登り。
数年前からテニスコーチの成田君に誘われていて気にはなっていたのだが、なかなか実現しなかった。
白馬村落倉の林道から楠川を遡り、栂池自然園に出るコースらしい。
午後からの雨が心配だったが、5時間あまりで着くだろうということで、とにかく歩き始める。
沢登りはまったく初めてで、沢登り用シューズ(というか渓流足袋?)も長谷部君に借りた。
いやぁ、コレ楽しいです。
成田君があんなに熱心に誘ってくれたのがよくわかった。
沢はホントにきれい。
水はコバルトブルーだし、色とりどりの岩が現れて飽きさせない。
腰まで水に浸かって歩いたり、時には飛び込んで泳いだり…。
強力な水の流れに逆らってよじ登る長谷部君。
川の中の岩だから、どれもこれもツルツルになっていることが多く、なかなかホールドが効かない。
何度かツルッと滑ってヒヤリとした。
こんな滝もあちこちにある。
この滝はさすがに越えられず、高巻きした。
が、その後懸垂下降で再び沢へ下ろうとしたときに大失態。
うっかり確保器を落としてしまった。
これが大学のワンゲルかなんかだったら、それこそ鉄拳制裁だね。
不気味なテトラポットがゴロゴロしている地点を過ぎ、そろそろ栂池自然園が見えてくるのかと思ったら、なんのなんの…。
ここからがとてつもなく長かった。
確かに沢の中を歩くのは楽しく、急傾斜の登山道を上るときのようにハァハァ苦しいことはないのだけど、沢水の冷たさですっかり冷え切った足は思うように上がらなくなってきた。
何度も何度も長谷部君に待ってもらいながら、カメのようにノロノロと歩いて行った。
予定を大幅にオーバーして、8時間半あまりかかってようやく栂池自然園にたどり着いた。
木道に残るカッパの足跡?
いやぁ、くたびれた。