命からがら

8/15〜17で白馬三山、18〜20で針ノ木岳へ行ってきた。
天候に恵まれた8月前半とはうってかわり、両山行ともかなり大変だった。

白馬三山では2日目がガスでしかいがない上に強風。
杓子岳には登らずに巻道を通って白馬鑓ヶ岳へ向かった。
幸い、鑓ヶ岳の頂上目前でガスが晴れ、風も弱まった。

写真は鑓温泉手前で見つけたニッコウキスゲヤマブキショウマ


針ノ木岳はさらに大変だった。
初日はよいお天気で快適な登山だった。
針ノ木峠手前では白馬岳も見え、蓮華岳にはコマクサもけっこう残っていた。


2日目は、針ノ木岳〜スバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳と、狭い稜線を辿って行くのだが、
夜半からとんでもない強風が吹き荒れていた。
針ノ木岳頂上で強い雨も降り出した。
スバリ岳に向かって下りだしたが、鞍部手前で風はますます強くなり、
私自身がバランスを崩しそうになるほどだったので、
新越山荘へ向かうことを諦め、針ノ木小屋へ引き返すことにした。
あの風の中で、稜線上を100%無事にガイドする自信は、私にはなかった。


この日は針ノ木小屋に停滞。
雨は断続的に夕方まで降り続いた。
夕方のニュースで白馬大雪渓の土砂崩れの事故を知った。
つい先日、鑓温泉から下山途中も落石事故があったばかりだというのに…。


お客さんはいい人達で、山小屋での停滞や予定にはなかった雪渓下りをそれなりに楽しんでくれた。
無事扇沢へ降りてきたときには、正直ホッとした。


ところが、白馬からの帰り道、スピード違反で引っかかった。
27キロオーバー、18000円なり!
命からがら、身体を張って稼いだガイド料は、反則金となって消えていった。