jukuchou2007-02-22

机の上に積み上げられたノート、本、書類の下から新聞の切り抜きを発見した。
もう一月近く前の記事かも知れない。
このところ忙しくてすっかり忘れていた。


12/1〜1/12まで須坂市で行った風力発電の環境影響調査の方法についての意見の結果だ(写真は根子岳中腹に建てられた高さ50mの調査塔。菅平からもよく見える)。
77件中60件が計画そのものに反対する内容。
鳥の衝突死の危険性は景観を損なうとして「今の自然環境を保持優先すべき」という意見が20件、工事用道路の建設や建設用地の下部に過去の崩落地があることなどから「自然破壊を懸念」が10件あった。


これに対し、用地を管理する財団法人仁礼会の駒津幸司事務局長はこう言っている。
「会としては基本的に風力発電を進める立場にある。地球温暖化が進めば、高山植物や渡り鳥の環境が悪化する。峰の原高原の観光面からも、自然エネルギー受け入れに取り組むべきだ」。


こりゃ、驚いた。
地球規模で温暖化が進めば、地域で今の自然環境を守ろうとしてもムダだ、と言いたいのだろうか。
また、根子岳風力発電施設を建設すれば、地球温暖化が防げると言うのだろうか。
もし、仁礼会の事務局長がそこまで地球規模の環境問題を憂いていらっしゃるなら、ぜひとも「風力発電用地の地代は、環境対策のために全額寄付します」ぐらいのことは言っていただきたいものだ。
地球のために、みなさんは根子岳の環境破壊ぐらい我慢しなさい、
でも、我々は地代をたっぷりいただきます、
では、そりゃあなた、スジが通らないでしょう。