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「誤解」と「理解」

講演で「法的安定性は関係ない」と述べた磯崎首相補佐官
昨日、参院特別委員会に参考人として承知され、「大きな誤解を与えた。発言を取り消し、
深くおわび申し上げます」と述べた。


いえいえ、そんなことはありませんよ。
あなたの発言は、「大きな誤解」どころか、憲法や法令の立案に対する安倍政権の基本姿勢について、我々に「深い理解」をもたらせてくれました。
どうもありがとう。
さすが「分かりやすい公用文の書き方」の著者だけのことはある。
少なくとも、安倍首相の、火事だの泥棒だの不良だの、ピント外れのたとえ話よりは、よっぽどわかりやすかった。


くだんの講演では「『憲法解釈を変えるのはおかしい』と(言われるが)、政府の解釈だから、時代が変わったら必要に応じて変わる」とおっしゃってるのだから、「法的安定性」なんて重要視していないのは中学生にだって分かる。
以前には「日本を取り巻く国際情勢が大きく変化しているにもかかわらず、従来の憲法解釈との法的安定性を欠くなどという形式議論に終始しているのは、国家にとって有益ではありません」と自身のHPにも記述していた。
「法的安定性」なんて、かまってる場合かよ、とホンキで思ってたんですね。
国会の場で、自身の信念を曲げ、発言を取り消し謝罪するのは、いかにムネンだったことか。
その心中、お察し申し上げます。


そう言えば、すっかり忘れていたけれど、憲法によって政治権力を縛る「立憲主義」について「学生時代の憲法講義では聴いたことがありません。昔からある学説なのでしょうか」とツイッターでつぶやいたのもこの人だったらしい。
東大の法学部で習わないんだったら、仕方がないか。