「うそをついてはいけません」。
そんなことは、「道徳」というものがエラソーにも「教科」とされるずっと以前から当たり前だったはずです。
それがこともあろうに、「国権の最高機関」である国会で、118回も「うそ」をついたのが安倍元総理です。これは衆院調査局が正式に認めたものだけです。他にもごまかしたり、はぐらかしたり、話をすり替えたりと、まともに答弁しなかったことは数知れません。
いや、私だって仮にも60数年生きてきていますから、何もかも包み隠さず正直に話すことなど不可能なことは知っています。ましてや内閣総理大臣ともなれば、外交のこと、国防のことなど、その時点ですべてを詳らかに説明できないこともたくさんあるでしょう。しかし、彼のうそは違います。すべて、自分の身を守るためだけについたうそです。
人として、あまりにも「下品」じゃありませんか。
総理大臣席から質問者にヤジを飛ばす。自分が言われると血相変えて怒るくせに、人には「悪夢の民主党政権」などとヘーキでレッテル貼りをする。小学校の学級会で「お前のカーチャンでべそ」と言い合うようなもんですね。少なくとも私は、民主党政権時代のほうがよっぽど暮らしやすかったですよ。そうじゃなかった人も、「悪夢」は所詮「夢」だったのです。現実が「地獄」の安倍政権時代とは、そのツラさは比べものになりません。
安倍さんは「自分が国会の中で一番エライ」と思っていたから、なにをしても許されると思っていたのでしょうか。「私は立法府の長ですから」と、何度も言ってましたね。単なる言い間違えではなく、本気でそう思っていたのでしょう。
私は未だかつて、こんな下品な総理大臣を他には知りません。芸者を囲ってクビになった宇野総理のほうがマシなくらいです。
この人を「国葬」するんですか?
「国」を挙げて弔うんですか?
麻生さんは「理屈じゃねぇーんだよ」と言ったそうです。そりゃそうでしょう。どうこねくり回しても理屈が通らないですから。
二階さんは「黙って見送ってあげたらいい」と言ってますけど、初七日どころか、四十九日もとうに過ぎている今、この人の魂はまだ三途の川も渡れずにウロウロしてるんでしょうか。二階さんの政界引退なら黙って見送りますけど。
「国葬」の案内状の発送もグタグタだったそうですね。「桜を見る会」の参加者名簿をシュレッダーせずに残しておいたら、もっとスムーズに発送できたものを。
もう一度言います。憲法や国会をさんざん愚弄した「こんな人」(この言葉を安倍さんにそっくり返します)を「国葬」にするんですか。日本の、日本人の民度が問われます。
三原じゅん子さんは今こそ
「恥を知りなさい」
と言うべきでしょう。
ま、今さら中止とは言えないでしょうから、私は当日、ようやく役に立つときが来たアベノマスクを半旗代わりに掲げて弔意でも示します。
あ、そうそう、岸田総理、国葬をやってもやらなくても下がり続ける支持率を持ち直すために、安倍元総理と統一教会の関係の調査はやったほうがいいですよ。お亡くなりになった今だからこそ、「確認の限界」はずっと伸びたでしょう。なにせ、本人にうそをつかれる心配がなくなったのですから。