2年待たされた11月のパウダーのために、22日に入山。
黒部平から東一ノ越を望む。
今回、立山の青空を見たのは後にも先にもこの時だけ。
室堂山荘で準備を整え、さっそく滑りに出るが、もう空はすっかり曇ってしまって、真っ白な斜面はまったく起伏がわからない。
登ってるのか下ってるのか、滑ってるのか止まってるのか、わからない足探り状態で2本滑る。
それでも初日は一応滑れたからマシなほうで、23日、24日の二日間は吹雪で小屋から一歩も出ず。
ひたすら部屋の中でウダウダ過ごす。
とっとと下って、オープンしているスキー場で滑ることも考えたけど、万が一晴れた立山の写真を誰かがフェイスブックにでもアップしようものなら、悔しくて仕方がない。
ただただ意地で室堂に留まることにした。
24日は武ちゃんとO和田さんを迎えがてら、室堂ターミナルまでお散歩。
シフォンケーキセットでティータイム。
午後から晴れ予報もまったく晴れる気配なし。
雪は止んだので出てはみたけど、やっぱり斜面は見えず、ひたすら待つ。
一応一本だけ滑ってこの日も暮れる。
最終日の26日も日の出前まで晴れていたようだけど、7時半の出発時には斜面は見えず。
仕方がないので、城之崎が埋もれきっていないところを狙って滑る。
短いけど、5日間でほぼ唯一滑った気がした一本。
登り返してもう一本滑ったけれど、その頃にはガスもかかってきてまったくいいとこ無し。
早々に退散を決める。
5日間で総移動距離9.5km、滑走標高差1652m。
ちなみに剱沢へ行った6月11日は、1日で移動距離10.9km、滑走標高差2593mだった。
今年の現時点の立山の積雪は平均で約3m、深いところでは6~7m近くにもなる。
11月の立山だから、こんなこともあることは頭では理解しているけれど…。
それでも、雪がこんなにいっぱいあるのに滑れない理不尽さは、
どうにもこうにも、気持ちの整理をつけようがない。