アカンやろⅡ

気にならない人は気にならない、と思う。
それが当然、と考える人もいるかもしれない。
言葉尻を捕まえて非難しても仕方がない、という人もいるだろう。
でも、私にはけっして許せない。


安倍首相は以前の自民党役員会で、安保法制で自衛隊員のリスクが高まるという批判に対して「木を見て森を見ない議論が多い」と述べた。
国会では「発足以来、今までにも1800名の自衛隊員が殉職している」と答弁している。


ちょっと待て!
森を守るためなら、木の一本や二本は枯れてもいい、と言っているのですよ。
集団的自衛権を認めていなくても1800名も死んでるのだから、法案成立後に一人や二人死ぬことだってあるでしょう、と事も無げに言ってのけてるのですよ。


私は総理大臣で最高責任者だから最後まで生き残らなきゃならないけど、日本という国を守るためなら、前線の自衛官は命をかけるのは当然ですよ、ということですよ。


総理大臣に限らず、会社でもどんな小さなグループでも、リーダーの立場にある人は、これだけは言っちゃならない。
それが単なる理想論だとしても、あくまで一本一本の木を大切にするところから森作りを始めなきゃならない。


中国や北朝鮮の脅威がどれほどのもんだか、私にはわからない。
最悪、それらの国が攻めてきて、なんの準備もしていなかった日本という国がなくなってしまったとしても、国体を守るために国民を犠牲にしてもいいと考えてるような総理大臣の下で日本国民として生きるのと、どちらが幸せなのか、私にはわからない。


こんな総理大臣に戦争できるお墨付きを与えるような法案、それはアカンやろ。