「ALWAYS 三丁目の夕日'64」を見た。
東京オリンピックが開催された年だ。
そう、あのときの東京にはオリンピックを開催すべき必然があったと思う。
敗戦の焼け野原から立ち上がり、高度成長の道を着実に進み始めた日本を、全世界にお披露目する場をIOCが与えてくれたわけだ。
が、今の東京には、そんなものはまったくない。
なぜ、今、東京オリンピックなのか。
猪瀬知事がやらかしてくれて、少しホッとしている。
これで、東京開催の目が消えてなくなればいいと思っている。
イスラムへの偏見はもちろんのこと、「インフラが整っておらず、洗練された設備もない二つの国と比べてください」などと、なんたる上から目線。
いかにも東京の知事らしい、といえばそれまでだけど…。
トルコやスペインだけでなく、他のアジア諸国にも、それどころか日本の他都市に対しても、彼はこう思ってるに違いない。
インフラなんか整ってなくても、設備が洗練されてなくても、イスタンブールにしろマドリ−ドにしろ、がんばっていいオリンピックにしていただきたい。
'64の東京がそうだったように。
