嗅覚

再び立山
今回も23〜24日の天気予報は芳しくない。
が、三連休ということもあって、続々とスキーヤースノーボーダーが入山してくる。


今回の参加者は5名。
2週連続のN浦さんをはじめ、S田さん、Tさん、akemi丼、A宮さん。
初日は、ガスで視界がよくない中、雄山前面で足慣らし。
が、夕方の帰り道、急に晴れてきて朱く染まった立山を見ることができた。


2日目、やはり視界はあまりよくない中、7:30に出発。
山埼カール方面へ向かう。
途中から、なんと、晴れてきた!


連休の中日だから、多くの人が登っているが、山埼カールの中は先行者が一人だけ。


途中、富士の折立方面から稜線を歩いてきたというスノーボーダーがカールの真ん中を滑ってきた。
彼が滑るのをみて、作戦変更。
山埼カールの左側の面を滑ることにした。


これが大当たり。
最高の雪質でノートラックのバーンを滑れた。
まずはS田さんの滑り。


続いてN浦さん。


一人滑る度に、登ってる途中のギャラリーから歓声が上がった。


全員で満足感に浸る。

山埼カール下は、狙っていた沢がすでに多くのシュプールが入っていたので、手前の尾根を降りる。
ここもなかなかのものだった。
Tさんの滑り。




最終日は天気予報通りの快晴。
ただし、室堂平の中はすでに多くのシュプールが入ってリセットはされていない。
狙いを鬼岳のカールに決めて7時に出発。
浄土や龍王のカールはすでに滑られているだろうけど、鬼岳ならノートラックの可能性がある。
一ノ越に登って、御山谷を大岩付近まで滑り降りる。


鬼岳のカールを見上げると、予想通り、1本のシュプールもない。



ここは一昨年akemi丼と滑った場所だ。
その時とは違って、北向きの斜面が固そうだったので、そちら側を登り、陽の当たっている面を滑ることにした。



南面なので雪質は昨日ほどではないが、やっぱりノートラックのパウダー。
A宮さんの上げる雪煙がこの時期の立山独特の濃い碧に映える。


akemi丼も快調に飛ばす。とても日本にいるとは思えない景色の中で、今日も最高の一本をゲットできた。



こう言っちゃあなんだけど、私はどこへ行っても、どの斜面を滑れば気持ちいいか、楽しいか、それを嗅ぎわける能力がかなり優れていると思う。
この3日間はかなり多くのスキーヤースノーボーダー立山に入り、ほとんど雪も降らず斜面がリセットされないという条件の中で、ほぼ完璧なコースを滑れたと思っている。
ま、時にはまったくはずしてしまうこともあるけどね。