10連チャン

山のガイドが始まった。
7/23〜26 飯豊山
7/27〜29 鹿島槍・爺ヶ岳。
7/30〜8/1 鳥海山・月山と、いきなりの10日間ぶっ続け。


初っぱなの飯豊山は、先日の槍ヶ岳下見に続いて雨にたたられた。
行動時間が約12時間にもなる2日目の切合小屋〜飯豊本山〜大日岳の往復コースのときに1日中の大雨。
全身びしょ濡れで小屋に帰ったら小屋は超満員。
夕食を提供してくれるというだけで、基本的には避難小屋だから、もちろん乾燥室などない。
ビショ濡れのカッパをそのままビニール袋に入れるだけだから、もし次の日も雨なら濡れたまま着るしかない。
3日間、写真を撮る気にもなれなかった。
なかなかキツイ開幕戦になった。



鹿島槍はまずまずの天気。
時折ガスったけど、肝心の鹿島槍山頂では晴れてくれた。
前回に引き続き、満員の山小屋には参ったけど、
立山・剱も顔を出し、ライチョウも見られたことだし、
お客さんは満足したんじゃないかな?


鳥海山は祓川から登り鉾立へ抜ける縦走コース。
一昨年、祓川からも鉾立からも山スキーでは登って滑っているが、夏山登山は初めてだ。
まだ残雪があり、何度も雪の上を歩く。


北アルプスでは見かけない花が多く見られた。
雪解けの湿った場所に咲くヒナザクラ。
ハクサンコザクラより小さく、花は白い。

鳥海山にしかないチョウカイアザミ


山頂付近の岩場にはチョウカイフスマ。


イワブクロも東北・北海道で見られる。


七高山山頂付近から祓川登山口を見下ろす。
山スキーのときは、ほぼこの斜面を滑った。


カルデラの中へ降り、鳥海山の最高峰である新山に登る。
新山はいかにも火山らしい、岩ゴツゴツの山だ。


帰りは千蛇谷の雪渓を下る。


御田ヶ原付近はお花畑が素晴らしい。

頂上付近を振り返る。

御浜小屋から見た鳥海湖。


快晴のお天気には恵まれたが、暑い1日だった。
後で知ったのだが、この日の鳥海山では2名の登山者が体調不良で(たぶん熱中症)ヘリで搬送されたらしい。
何事もなく終わってよかった。



最終日は月山。
この30年間で何度行ったかわからない月山だけど、北側の八合目登山口なんて初めてだ(スキー以外で来たのは1回だけだから仕方ないけど)。
湿原や池塘が広がるなだらかな道を行く。


山頂の月山神社の神主さんによると、この夏一番のお天気だとか。
朝日連峰はもちろん、その奥には飯豊山も見える。


下りはリフトで。
雪が消えた大斜面はこんな感じ。


今日1日休んで、明日から立山槍ヶ岳と続く。