たまたま買ったゴルフ雑誌に「ゴルフ超上達メンタル術 −いますぐ下手ゴルファーから卒業する−」という記事があった。
その中に「『根拠のない自信』がプレーの質を劇的に変える」。
「『根拠』がないからこそいつでも自信満々でいられる」と書いてあった。
うーん、待てよ。どこかで聞いたフレーズだなぁ。
10数年前、私があるスキー雑誌に書いた『転倒』に関する記事。
バランスを崩してそこで転ぶか、態勢を立て直して滑り続けられるかは、結局「気合い」の問題だ、と。「ヤバイ」と思ったときに「自分だけは転ばない」「よしんば転んでもケガなんてしない」という、なんの根拠もない自分勝手な思い込みがけっこう窮地を救います。まあ、絶対に転ばないためには滑らなきゃいいのですが、それはそれで「本末転倒」と言うべきでしょう。
なーんだ、この程度でメンタルトレーナーになれるんだったら、私もなっとくんだった。
メンタルトレーナーなら自分で滑らなくていいし、登らなくていいし、こんなラクはない。
だいたい、「根拠のない自信」については、私はいささか自信がある。
今でも練習さえすればドライバーで300ヤード飛ぶと思ってるし…。
「タラレバ」まで含めれば、その自信はますます膨らむ。
東大を受けてれば合格したと本気で思ってるし、菅平とか雪国に生まれて小さい頃からスキーをやってれば、ナショナルチームぐらいには入れたに違いない。
でもね、相変わらず下手ゴルファーからは卒業できないみたいだけど…。