エコって?

今日から今季2度目の乗鞍だが、1日中雨予報。
それでも朴の木平の駐車場では少し明るくなってきたので、とにかくバスで畳平まで上がることにした。
こんな天気なので、同じバスに乗り合わせたのはスキーヤー一人、絵に描いたような!? 山ガール二人を含む登山客三人だけ。
バスの中でウトウトしていて、目が冷めたらまわりは一面ガスの中。
畳平でしばらく待機、その間に出ていったスキーヤーは早々に引き上げてきてしまった。


ガスが少し晴れ、そのかわり雨脚は強くなったが、それでも1本ぐらいは滑ろうと思って外に出た。
摩利支天の尾根を1本滑り、大雪渓を登り返して、肩の小屋前の斜面をもう一本滑った。
その間、出会ったのはライチョウ6羽だけ。
当然ビショ濡れになり、朴の木平へ戻るバスの中ではずっと震えていた。


泊まりはいつもの「やぐら」。
食事の時、お母さんが「カセットが壊れてしまったのよ。やぐら創業の時に買ったから、もう30年以上になるかなぁ」と言っていた。


こういうのが、ホントにエコな生活だよな。
ムダなものは極力買わない。
車の時だってそうだった。
エコ減税だのって言ったって、ただ新車を買わせたいだけでしょ。
まだ十分に使える古い車が余分に出す二酸化炭素と、新車を作るのに出てしまう二酸化炭素はどちらが多いのか。


食事も然り。
特別に高級な素材を使うわけではなく、山菜やキノコだってそれだけを前面に押し出すこともなく、採れたら採れた分であんなに美味しい料理を作ってくれる。


だいたい、やぐら自体が奥田ヘッドの手作りで、それはもちろん、ヘッドが大工さんだからできることには違いないのだけれど、それでも見栄えだけ飾り立てるようなウチとは明らかに一線を画している。


テレビなんかで、したり顔のおばさんが語るエコとは違う、まさにホンモノのエコな生活がここにはある。