恩師

高校時代の先生に毎年パンフレットを送っている。
平岡先生と坂元先生。
お二人とも体育の先生で、高校時代何度も殴られた。
もちろん今となっては時効!? だし、そうでなくても殴られたことを恨みに思う気持ちなどこれっぽっちもない(ま、あればスキー教室のパンフレットなど送るはずもないが)。


坂元先生は天理大学のOBを中心としたクラブで毎年菅平に来てくださる。
一方の平岡先生は当時のバスケット部の顧問で、現在は奈良県スキー連盟の会長さんである。
平岡先生と一緒に滑ったことはないが、私がスキー教師になったのは平岡先生の刷り込みがきっと影響したに違いない。


先日、平岡先生からお手紙をいただいた。
出がけに玄関先であわてて読み、思わず涙がこぼれそうになった。

そこには
「今シーズン『こけたら立ちなはれ』と『七転八倒』が『七転び八起きに』の二つを私のレッスンで使用させていただきます。お返しに私からも一つ」とあった。


世阿弥の『花鏡』に『初心忘るべからず』というのがあります。物事を始めた頃の純粋な気持ちにかえってがんばる、というのは間違いで本来の『初心』とは芸の未熟さです。老境(ベテラン)に入った段階での未熟さを忘れず稽古に精進せよ。常に自らの芸の未熟さを戒め、稽古して上達しようとする姿、これが本来の意味だそうです」


「プレーヤーは進化し続けます。指導者も一緒に進化していかなければなりません。より良き指導者を目指し、積極的に自己研鑽していきましょう」


めっちゃ、モチベーション上がりました。
先生、さっそく自己研鑽に行ってきます(ゴルフの)。