思いもかけず…

今期は3名だけだけど、昨日からいい条件で練習できている。
今日は夕方から雨予報。
午前中はピシッと整備されたバーンで大回り。
午後は、緩んだコブを滑る作戦。


曇り空にも関わらず、温度はどんどん上がって、コブでのコントロールはすごく簡単。
みんなの滑りがどんどんよくなっていく。
が、落とし穴はそこにあった。
あと2本ほどで今日の講習を終わりにしようと思っていたとき、
魔が差したように!? 上から見て右端のラインを選んでしまった。


リズムはいい。
ていねいにひとつひとつ滑っていったが、突然スキーが止まって前方へ一回転。
スキーが埋まったり、コブに突き刺さったりしたわけではない。
まるでガラス通しが水の表面張力でピタッと張り付いてしまうように、雪面とスキーがくっついてストップした。


転んだときに「バン」と音が聞こえたような気がした。
とにかく立ち上がって手を上げ、生徒さんに滑ってもらう。
が、左足がヘンだ。
足首の角度が鈍角になっているような気がする。
ブーツが壊れたのか、と思った。
左足を着こうとしたら、どうも足に力が入らない。
3人の生徒さんが滑り終わって、「一度休憩してブーツを脱がせて」と頼む。


モンテローザまで滑っていき、ブーツを脱いでみた。
左の足首の後ろを触ると、当然あるはずのスジがなく、フニャフニャした感じだ。
念のため、右足と比べてみるが、右にはちゃんと固い部分がある。



やっちまった!!


アキレス腱の断裂を確信した。
レッスンを終わりにしてもらい、武ちゃんに頼んで車を回してもらった。
VANまで生徒さんを送り届け、その足で和田治療院に行く。
結果はやはりアキレス腱の完全断裂だった。


和田先生の知り合いの病院に連絡をとってもらうが、群馬の病院は計画停電に引っかかっていて、いつ手術ができるかわからない状態だという。
とりあえず、上田の当番医へ。


手術をするか、保存療法にするかの選択を聞かれた。
太腿までのギプスを巻くとあまり調子のよくない左ヒザのまわりの筋肉まで固くなってしまいそうで、リハビリにさらに時間がかかると思ったので、手術することにした。
麻酔に対する血液検査等が連休中にはできないため、連休明けの火曜日入院、木曜日手術に決まった。


術後、一週間は入院、二週間あまりギプスを巻くそうだ。
その後、リハビリにかかる。
全治約3ヶ月。
スキー教師になって初めての大きなケガである。


この後、教室や山スキーのツアーに参加を予定されていた方、
誠に申し訳ありません。
ご迷惑をおかけします。
が、なるべく早く治して、来季にはベストの状態で臨みたいと思っています。
また、落ち着いたらご報告します。