快心

昨夜はずっと雪。
今日の天気予報もイマイチだ。
が、出発の8時頃には晴れた!
薄いガスの向こうに見える雄山は、まるでソフトフィルターをかけたような幻想的な感じだ。



昨日から降ったのが湿った雪だったので、少しでも雪質のよさそうな山埼カールよりの斜面を狙う。
移動している間にガスが出てきて、細かい雪も降り出した。


が、一瞬の晴れ間。
今だ!
思った通り、一ノ越よりの斜面より柔らかな感触で気持ちいい。
ビデオを撮った。
N島さん、M脇さんが気持ちよく滑り終えたところで、またガス。
少し待って、次の人が出た。
もしかしてK美さん!?
これまで見た彼女のオフピステの滑りの中でベストワンだと思う。
快心の滑り。


残念ながらその後の3人が滑るときには、すっきりとは晴れず。
上からの視界が効くようになった時を見計らって滑り出してもらった。


その下の斜面のM脇さん。
攻めている。
立山にリベンジは果たせたか!?


登り返してもう一本滑ったが、視界が悪く起伏がまったく見えない。
昼食をとりに室堂山荘に引き上げた。


akemi丼以外は今日で下山。
が、お昼を食べ終わった頃からピーカンに。
他の人が帰り支度をする中、akemi丼と赤オニさんと国見岳へ向かうことにした。


国見岳は誰一人滑っていなかった。
おかげで、急斜面をラッセルをしながらのツライ登りになった。
が、尾根に乗り上げた途端、輝く太陽に雪がキラキラと光ってホントにきれいだった。


まず一本目は尾根上から急斜面に飛び込む。
北斜面なので雪質は最高、深さも十分だ。

写真を撮ると言ったら、赤オニさんがスルスルと後ろへ下がって消えた。
さすがわかってらっしゃる。
自分が映り込まないように隠れたのだと思っていた。


快心のakemi丼。


が、滑ってきたakemi丼が
「赤オニさんたら、滑り出す直前に力の抜けるようなことしてくれちゃって。
ザックを担がないまま立ってんの」。


またやってしまいましたか!
うれしくてザックを忘れてスタート地点に来てしまったらしい。
それにしても、akemi丼がよく気づいてあげたこと。


同じく快心の、ザックを担いだ!? 赤オニさん。


下半分はビデオを撮った。
急斜面なので下に落ちていくときの浮遊感がたまらない。


今度は赤オニさんからスタート。次いでakemi丼。


国見岳は今回の立山の中でナンバーワンだった。
今日帰らなければならない他の人にはちょっとかわいそうだったが…。
自分たち3人だけのシュプールを見上げて満足。

夜に室堂山荘で話していると、国見を登り滑る我々を、多くの人が見ていたそうだ。



室堂ターミナルまで戻ってみんなを見送る。
お疲れ様でした。