風呂の大掃除

我が家は24時間風呂である。
いつでも思い立ったときに入れるので、特にシーズン中などは大変重宝する。
が、24時間循環&保温しっぱなしなので、電気代もバカにならない。
しかも、ずっと湯気が立っているような状態なので、浴室にはすぐにカビが生える。
これからの時期、ウチには妻と二人だけだし、もったいないので、
入るときにお湯を張ることにして24時間風呂は止めてしまう。
やろう、やろうと思いながらそのままになっていたのだが、今日風呂の大掃除をすることにした。


今日はNBAファイナルの最終戦である。
10時から衛星第一で生中継がある。
私にとってはワールドカップのサッカーも大事だが、NBAファイナルはその比ではない。
特に今年はレイカーズvs.セルティックスが第7戦までもつれ込んだ。
今日はその最終決戦なのだ。


10時。
放送が始まる。
それまで茶の間のテレビの前で待っていたのだが、試合が始まると
心配で心配で、とてもじゃないけど、じっと座って観てることなどできない。


特に、試合序盤はセルティックスがリードした。
もうダメ。
とりあえず、風呂掃除でもしよう、ということになったわけだ。


汚れのたまった機械やら華美の付いた風呂のフタなどを洗いながら、
チラッとテレビを観る。
レイカーズが追い上げているとそのまましばらく観てるが、イマイチ調子に乗れずにまた離されてしまう。
そうなると、また観ていられなくなって風呂掃除に戻る。


そうやって、第3クォーターまで終わったが、最後はやはりテレビの前にかじりついた。
第4クォーター開始時に差は4点。
が、追いつけそうでなかなか追いつけない。
残り6分になって、フィッシャーの3ポイントでついに同点。
「フィッシャー!」と叫んで、涙が出てきてしまった。


このフィッシャーという男、昨年もそうだったけど、大切な場面での3ポイントは絶対に入れる。
続いて、コービーのフリースローでついに逆転した。
このあとは、もう、なにがあっても涙が止まらない。
ウォーレスに3ポイントを入れられた直後にアーテストが3ポイントを入れ返したときも、
ガソールがスーパーゴールを決めたときも、
ブヤチッチが勝利を決定づけるフリースローを決めたときも、
泣きじゃくりながら叫んでた。
そう、長野五輪のときに「舟木〜」って叫んでた原田のように。


残り11秒から始まったセルティックス最後の攻撃は決まらず、
レイカーズは勝った。



このあと、録画しておいた試合を、今度はゆっくり観た。