ユニクロ

ユニクロに行ってきた。
2990円のチノパンツを買ってきた。
知らないうちに袋のデザインが変わっていた。

新しい袋のロゴ


これまでの袋のロゴ




いつもながら結構混んでいた。
それにしても、なぜユニクロにあんなにも多くの人が押し寄せるのか?
もちろん、「安い」というのは、大きな理由に違いない。


でも、ただ単に安いからだけではない、と思う。
私には、日常生活に置いて1万円を越えるようなシャツやジーンズを買う必然性がない。
そんなものを着ていく機会も場所もほとんどないし、
例え高い物を着ていたとしても、一体誰がそれを評価してくれるだろうか。


山やスキーのときは、吸湿、速乾、保温などの機能性を必要とするが、
以前何千円も出して買っていた高機能の下着と、
ユニクロの660円のシャツやパンツ、これといって差を感じられない。
極限の状況に置いても、例えば今夏の旭岳の遭難のとき、
ユニクロのシャツを着てれば死んで、高いシャツの人は生き残れただろうか。


つまり、大多数の人にとって、ユニクロの商品が
ファッション性も機能性も必要にして十分なワケだ。




では、スキー教室にとって「必要十分」とは、いったい何だろうか?


それはきっと、「大きなお世話をしないこと」だろう。


レッスン中は、スキーの技術をきちんと教える。
でも、ひとたびレッスンが終わってしまうと、
生徒さんの人となりや生活やその他のことに関わっていかないこと?
生徒さんのニーズにはしっかり応えるけれど、こちらから余計な主張をしないこと?


ムリ、ムリ、ムリ、ムリ、ムリ…。
ムリ中ムリ。


私には絶対にできっこない。
ユニクロにいかに人が集まろうとも、
そのせいで、なかにしスキー塾に閑古鳥が鳴こうとも、
私は生徒さんと深く関わり、
自分が面白いと思ったものを生徒さんに押しつけ、
大きなお世話をし続けるだろう。