唐松岳本番

唐松岳本番。
菅平は朝から快晴だったが、長野へ下ると曇り空に。
中条のトンネルを抜けても北アルプスは雲の中だった。


長野駅で、M渕さん(久しぶり)、K美さん、H川さん、Tちゃんをピックアップ。
H川さんの会社のインフルエンザ騒動は一段落したらしく、無事参加できることになった。
この一連の騒動は、私とK美さんの間の重要機密事項であった。
万が一、H川さんが参加できなくなった場合、山登り初めてのTちゃんが「私も行かない」と言い出しかねないので、今の今までTちゃんにはナイショだったのだ。
その間、K美さんはTちゃんの山用品の買い物に付き合ったりしながらも、シラを切り通した。
これぐらいのウソがつけないようでは、以下に資格を取ろうとも一人前のスキー指導者とは言えない。


八方の駐車場で赤オニさんと落ち合い、準備して出発。
荷物のチェックをして、石けんやシャンプー、歯磨き粉、余分な着替えなど、不要なものは車に置いていくように、またリュックの外にいろいろなものをぶら下げないように指示した。
Tちゃんは、いくつかのものを荷物から取り出したが、折りたたみのザブトンだけは頑として持って行くと主張した。
登山用で小さく折り畳めるものなのだが、二つ折りにしてスーパーの袋に入れてある。
せめて、小さく折りたたんでスーパーの袋から出すように言ったけど、聞き入れられなかったのでそのまま出発。


第1ケルンの上、八方池山荘までゴンドラとリフト2本を乗り継いで上がれるので、登りは楽勝である。
でも、「山歩き超入門」の謳い文句に偽りのないよう、息が切れないスピードを心がけ、花を見ながらゆっくり登った。
丸山からは、なんとか不帰の嶮が見えた。


約4時間かけて頂上山荘に到着。
一休みして唐松岳頂上を往復する。
展望はイマイチだったが、全員無事に頂上に立った。


夕食前、立山・剱が、小屋の正面に顔を出した。


夕闇に浮かぶ剱岳