蓼科山

蓼科山へ登ってきた。
浅間サンライン方面から眺めると、八ヶ岳の右端にきれいな円錐形の姿を見せている山だ。
諏訪富士とも呼ばれているらしいが、納得だ。

写真は帰り道に天祥寺原から見た蓼科山


上田駅でバード蔦江さんとNAKAJIMAさんをピックアップ。
途中で昼食を食べて、ピラタス蓼科のロープウェイに乗り、周辺を散策する予定だ。


エコーバレーへの入り口を過ぎたところで、道ばたのそば屋の前に並んでいる人たちを発見。
一旦は通り過ぎたのだけど、NAKAJIMAさんがどうしてもと言うので、Uターンして順番を待つことにした。
約30分ほど待ち、店内に入ってしばらくすると、NAKAJIMAさんが大声を上げた。
隣のテーブルのライダー達の前に運ばれてきたかき揚げ丼。


なんじゃ、こりゃっぁぁぁぁぁ!
こんなん、どうやって喰うんやぁ!!


でも、ここはひとつ、やっぱこれを注文するしかない。
「少々お時間がかかります」と言われたが、
NAKAJIMAさんは「どうせヒマですから」と答えていた。
待つことさらに30分。
巨大なかき揚げの載った丼が現れ、店の人が食べ方を説明してくれた。
ま、このままではかき氷だって崩れてしまうわな。
さまざまな野菜(瓜やアケビまで!)が入ったかき揚げは、確かに美味かった。
美味かったが、最後はやっぱり少し気持ち悪くなってしまった。


NAKAJIMAさんが一緒にいると、常に満腹状態になるのはなぜだろう。


2:40発のロープウェイに乗った。
山頂駅を出ると、北横岳の頂上までは約60分と書いてある。
下りの最終は5時。
腹ごなしのために!? 頂上を往復してきた。
山頂はガスに包まれて展望はなかったが、北横岳ヒュッテ近くの七ツ池はけっこう雰囲気のあるところだった。


泊まりはエコーバレーのペンション。
瀬田先生(知らない人も多いでしょうが)のセンパイで、HTMのオピニオンをやっている川上さんという人がオーナーだ。
昨年、チロリアビンディング講習会後の飲み会(ナカニシはこれだけ参加)で知り合った。
小さいけれど感じのいいペンションで、食事はとても美味しかった。
美味しかったが、とても全部は食べられなかった。
特にスモークチキンはとてももったいなかったので、包んでもらって明日の弁当のおかずに持って行くことにした。
「山の家 かわかみ」。かなり気に入りました。
また、蓼科・白樺湖方面の企画を考えて、利用させていただきます。


翌日は好天に恵まれた。
ほぼ一直線の登山道はそこそこ急登だけど、そんなに歩きにくくはないのでいいペースで登る。
途中すれ違った人に「山頂は360度の大パノラマ」と聞かされて、ラストスパート。
大きな岩がゴロゴロしたところを登り切るとだだっ広い山頂があった。

ここも全面岩ゴロゴロの奇怪な風景だった。


景色は素晴らしい。

西岳、編笠山、権現岳、阿弥陀岳、赤岳、横岳と南八ヶ岳の山々は手が届くほど近くに見える。

その横には南アルプス御嶽山乗鞍岳、槍・穂高をはじめとする北アルプスの山々が並ぶ。


浅間山もホントに近い。
根子岳四阿山は少し離れて見える。


景色をさんざん堪能していたのが、失敗の元。
緑のウインドブレーカーを着た中高年の団体(NAKAJIMAさんは『緑の軍団』と名付けてましたが『影の軍団』のようなかっこよさは一切なし)が先に出発してしまった。
狭く急な登山道で登って来る人も多いこともあって、遅々として前に進まない。
この団体の人たちは、香川から夜行バスで来たらしい。
ひょっとすると讃岐うどんの製麺所の人たちかも?
日曜日しか休みがないから、夜行日帰りできたんだ、きっと。
なんて、ヒマに任せて考えていた。
結局、登山地図にはコースタイム20分と書かれているところを1時間かかって下った。


登山口は5カ所あるので、さまざまなコースがとれる。
登山道はよく整備されていて歩きやすい。
混みさえしなければとってもいい山なのだけれど、三連休、百名山、紅葉の時期、快晴と揃ってしまえば仕方がないか。