高妻山

スキー塾の企画で高妻山へ行ってきた。
4年前、飯縄山から見た高妻山があまりにカッコよく、いつかやろうと思っていた企画がようやく実現した。


土曜日はバード蔦江さんと二人だったので、足慣らしと高妻山の勇姿を見て明日への道べーションを高めるために、飯縄山へ登った。

晴れていたのだが、高妻山の周りだけはずっとガスが切れず、帰り際にうっすらと姿を現しただけだったが、紅葉がなかなかきれいだった。


5時にペンションを出発。
まだ薄暗い中、牧場から登り始める。
ここは、戸隠山からの下りで何度も通った道だ。

滑滝、帯岩のクサリ場を通過して、一不動の避難小屋に着いた。


ここで、ダイナマイト緑は体調不良のため、無念のリタイア。
バード蔦江、akemi丼、私の三人で高妻山を目指す。
二釈迦(高妻までの道には、一不動から順番に、二釈迦、三文殊、…、十阿弥陀というふうに祠が置いてある)を過ぎたところから、紅葉が見事だった。


特に、五地蔵岳から七観音の間は素晴らしかった。
これを見られただけで、登ってきた甲斐があるというものだ。


六弥勒でペンションのオーナーから教わった新しい登山道(環境省から許可が下りないため、道標を掲げることはできないそうだけど)を確認する。
地蔵岳の上で一緒になったご夫婦もその道のことを誰かに聞いてきたらしく、一緒になって確かめた。


登ったり降りたりしながらいくつもの小ピークを越えて、ようやく九勢至(「せいし」と読むんだって)に到着。
最後の急登を登り切ると、十阿弥陀があってすぐ山頂だ。
水分を補給し一息入れて、登り始める。
が、この登りが長い、長い。
一歩の段差が大きいので、太ももの筋肉に負担がかかる。
岩場のほうが、腕力も使って登れるのでかえってラクだ。
その上、足元は滑りやすく、下りが思いやられる。
10:50頃、ようやく山頂に立った。

登りはじめから5時間20分かかった。
天気は曇りだが、山頂からは、雨飾や妙高・火打はもちろん、白馬から立山・劔、槍・穂高までしっかり見えた。

(写真は何度登ってもなかなかその全容を見られない!? 雨飾山


山頂には先行したさっきのご夫婦もいて、「帰りはどこから降りますか?」と尋ねてきた。
標識も出てない道を自分たちだけで降りるのは不安らしい。
「私たちも新しい道を降りますよ」と答えたら、安心して!? 先に下って行かれた。
「これで裏切ったら怒るだろうな」と思いつつ、私たちも下り始める。
新しい道は、まだ人があまり歩いていないせいかフカフカとクッションがあって歩きやすい。
かなり急な傾斜を下りっぱなしなのでけっこう足にきたが、2時半過ぎには牧場に到着した。


かなりくたびれたけど、登ったときの達成感といい、あの紅葉のすばらしさといい、高妻はやっぱり素晴らしい山だった。