元オリンピック選手

スキー場開きまで「あと3日」で時が止まったまま、シーズンも半ばを過ぎてしまった。
シーズン中は忙しくて日記なんか書いてられない、と言い訳をしてみたものの、去年はそれでもそこそこ書いてるじゃないですか!?


先週末は大野センセを呼んで恒例の「モーグルテクに学べ」コースを開催した。
このコースを開催するに当たって、私と大野センセとのやりとりはいたってテキトーである。
パンフレットの原稿を書きながら大野にTELする。
 jukuchou「今シーズンも大丈夫?」
 大野「いいッスよ」
 jukuchou「2月の3週目に入れとくけど、ダメなら電話して」
 大野「いいッスよ」
で、パンフレットの校正までにTELがなければ、その日程で決定となる。
そんなテキトーなやりとりで、今まで問題なくやれてたほうが不思議なのだが、今年は大野センセが日程を1週間間違えていたらしい。
土曜日だけはなんとかムリヤリ都合をつけてもらったのだが、日曜日は会議が入っていてどうしてもダメだという。
そこでピンチヒッターを準備してくれたのが、畑中みゆきだった。
彼女は元モーグルナショナルチームで、ソルトレークシティ五輪代表だ。
現在はハーフパイプに転向し、2/14のワールドカップ猪苗代大会では8位になっている。


私は彼女とは直接面識はなかったが、ブラボースキーの連載を通して彼女のキャラクターはなんとなく知っている。
土曜日の夜に本人に会ったとき、ブラボーに書かれてるイラストにあまりに似ているので、思わず笑ってしまった。
日曜日は、宿舎での股関節ストレッチからレッスン開始。
当初20分ぐらいの予定が、たっぷり1時間半もかけてやった。
ピラティスのインストラクターもやってるそうで、その説明は熱心かつとても丁寧だった。
ゲレンデに出ても、その説明の口調はとても丁寧で静かな感じだ。
が、ひとたび生徒さんが滑り出すと一変する。
「ケツ! ケツ上げろ!! 止まるな!!! 行けぇー!!!! ケツ!!!!!」。
オオマツのアルペンコースに畑中の声が響き渡る。
それを聞いたN島さんの例の高笑いが呼応する。
あまりに下品すぎて!? とてもそこには近寄れない。
知り合いだとは思われたくない。


が、畑中効果は確実にあった。
本人は「ストックの付き方を練習しただけですよ」と言うが、生徒さんの滑りは確実に変わった。
N島さんは谷スキーを跳ね上げられなくなったし、M浦さんはよりスムーズなターンになった。
畑中本人はコブを滑るのは2年ぶりなのに加えて、腰が痛くて思い切り滑れないということだったが、なかなかどうしてその滑りはやっぱりホンモノだった。
元はと言えば、私と大野センセとのいい加減なやりとりから、またボタ餅にありつけた。


終了後にみんなで記念写真と思っていたのだが、すっかり忘れてしまった。
彼女の滑りはビデオに収めてあるので、教室に参加したときにぜひご覧ください。