キャッチコピー

2日連続でゴルフネタ。
久しぶりにゴルフ雑誌を買った。
私は、ゴルフ雑誌もスキー雑誌もほとんど読まない。
だいたい、ゴルフ雑誌やスキー雑誌の技術特集は、ほぼ役に立たない。
一時期スキー雑誌で、たぶん日本で一番多くの技術ページを書いていた私が言うのだから間違いはない。


それでも「Waggle」という雑誌の買ったのは、


「“ちょいメタボ”がいちばん飛ぶ!?」


というキャッチに強く惹かれたからだ。
これは買うでしょ。
しかも赤字で書いてあるのですよ。


さらに追い打ちをかけるように雑誌タイトルの上には
「えっ、最近太ってきた!? うまくなるチャンスかも!」。


そういえば、私のまわりでもデブにはけっこう飛ぶやつが多い。
練習不足と加齢による体力低下で、ヘッドスピードもどんどん落ちてきている私だが、「ちょいメタボ」が飛ぶんなら、あきらめることもない。


肝心の中身。
「身長より体重に注目!」
「290ヤード越えには70kg以上が必要」
と、期待を煽る見出しが並ぶ。
「気になる選手のBMIは?」
ジョン・デーリー 31.0。確かにデブだ。しかも恐ろしく飛ぶ。
福嶋晃子 24.5。デブはかわいそうだが、宮里藍上田桃子に比べると、やっぱり太ってる。
タイガー・ウッズ 23.8。


ン?
タイガーが「ちょいメタボ」か!?
BMIは標準=22.0より高いかもしれないけど、だいたい、BMIなんて体重と身長の関係だけだから、チョー筋肉質の人は高く出るもんだ。
次のページには「太りすぎはカラダの動きが悪くなりますから、体重が重くても脂肪太りは飛びません」だって。
脂肪太りだから「メタボ」なんだろ!!


やられた。
完全にやられた。
しかし、ちょっと感心もした。
何年か前、日本を代表するスキー雑誌のメインコピーは
「スキーは楽しい」。
ダメだね。スキー雑誌はレベル低いね。
こんなもの、楽しいと思ってる人は今さら雑誌をめくらなくても楽しいし、スキーをやらない人が手に取ってみようとするはずもない。
これじゃ、誰もだまされないよ。