火打山下見

週末の火打山山スキーに備えて、息子を連れて下見に行ってきた。
7時過ぎに笹ヶ峰を出発。
ブーツをスキーにセットして担ぎ、少しだけ雪の残った木道をスニーカーで歩く。
ちなみに、右は昨年の5/15の写真。
今さらながら、雪の量の違いに驚く。


黒沢出合はご覧の通り。
こちらも右は昨年の5/15の写真だ。


スキーをリュックに着けているので、木々がうるさく真っ直ぐに登れない。
黒沢出合から1時間あまりかかって、ようやく十二曲がりの上の尾根に出た。
すぐ近くに見える高妻山だが、気温が高くかすんでいる。


岩がむき出しになってスキー靴では登りづらいことこの上ない婆返しを登り切り、そこから上はシール登行。
富士見平で初めて火打山の頂上が見える。
頂上付近の雪の量は、昨年とあまり変わらないように見える。
実際にはかなり少ないのだが、冬期間あまり冬型が長続きしなかったため風が弱く、雪付きがいいのだろう。
高谷池ヒュッテまでただトラバースしていくのもなんだから、1本滑っていく。
今年は縦ミゾが発達しておらず、とても滑りやすい。


5時間かけて、ようやく高谷池ヒュッテ到着。
中でお茶をいただきながらお昼ご飯にする。
そういえば、昨年は取れたての行者ニンニクをいただきすぎて、気持ち悪くなったっけ。


頂上へ向かって出発するも、息子がバテバテのため、途中で断念。
天狗の庭の下に向かって滑り出す。
気温が高かったので雪は少々ベタベタしていたが、ブッシュも気にならず気持ちよく滑れた。
登りではこれ以上一歩も進めないような顔をしていた息子だが、下りは普通に滑ってくる。
若いやつは現金なものだ。
って、スキーヤーは多かれ少なかれみんなそうかもしれないが…。


写真は高谷池ヒュッテの本宮さん(左)と、今日1日付き合ってくれた勘村さん。
勘村さんはスキーを置いて徒歩で下山するため、泊まっていくことになった。


婆返しをスキーを担いでスキー靴で降りるのがイヤだったので、
富士見平から、上から見て右手の斜面を滑り降りた。
下は笹が出ていて、左へトラバースしていくのが難しそうだったが、なんとかなると思い下り始めた。
案の定、なんともならずにどんどん下ってしまう。
右の斜面からイヤな感じの崩落跡を右手に、ようやく少しずつ左へ行けるようになった。
が、やっぱり下へ降りすぎたようで、黒沢を渡ることができない。
仕方なくスキーを担いで登り返すことにする。
どこまで登ったら、黒沢を渡れるのか…。
ちょっと途方に暮れかけたが、すぐに黒沢出合の橋を発見。
ジャングルのような斜面をムリヤリ上り下りして、とりあえず事なきを得た。
6時過ぎにようやく笹ヶ峰に帰着。


結局、最後はこうなるのね。
天狗の庭の先を登っているときにバテバテになっていた息子に、勘村さんはこう言っていた。
「このお父さんの子供に生まれたことを不幸と思ってあきらめるしかない」。
まったく、その通りだと思う。