八方押出沢

jukuchou2007-03-28

SIAが山岳ガイド協会の強力で実施している「オフピステスキーガイディング講習会」に参加してきた。
2日目の今日は山スキーツアーガイドの実践編として、八方尾根スキー場から第2ケルンあたりまで登り、八方押出沢を滑ってきた。


朝、白馬みねかた周辺は雨。
しばらく待機し、ビデオを見たりしている間に晴れてきたので、10時頃スタートした。
黒菱から上は雪だったようで、20cmぐらい積もっている。
が、とてつもない湿雪だ。
八方池山荘まで登ってくると、今度は恐ろしいほどの風。
少々メゲ気味ながら、研修だから仕方がなく登り始める。
登りのコース取りを練習したが、ただでさえ登りはとっとと終わらせたいタイプなのにこの風だから、やたらとコースを急に取りたがって注意を受ける。
八方ケルンから上ではアンザイレン(安全確保のためにロープを結び合う)の練習などもしながら、第2ケルンまで登った。
この横の急斜面でロープワークの練習。
相変わらず風は強く、寒い。
それにしても、何度やってもロープの結び方を覚えられない。


いよいよ、八方押出沢の滑降、と思いきや、忘れてました、ピットチェック。
昨日の降雪のせいで、少々不安定な状況であることがわかった。
が、この斜面を目の前にして、滑降を思いとどまるには、かなりの人生経験!? が必要だ。
なにはともあれ、引き返すほどの危険な状況ではないと判断し、滑り始める。


ここは標高2000m、北斜面なので、黒菱ゲレンデあたりの雪とはまるで違った。
思いがけないパウダーに、研修なんてことはどこかに吹っ飛び、滑る、滑る。

あとで、「そんな距離をイッキに滑ったら、クライアントは来られないでしょう」と注意されたが、それはそれ、コレはコレ!?
3月末の思いがけないプレゼント、ごちそうさまでした。