横滑り

jukuchou2007-01-04

最近、横滑りの重要さを特に強く感じている。
自分でフリースキーをするときも、エッジに乗った山まわりではなく、横滑りからスタートするようにしている。
横滑りのポジションでターンを終わると、次のターンへの切り換えがスムーズになり、連続性が生まれる。
つまり、外(谷)スキーの真上に乗っているから、次のターン内側への移動がしやすくなるワケだ。
次のターン内側へ大きく移動できると、切り換えで内傾角を深く取れるようになり、エッジの捉えがうまくできる。


が、レッスンで横滑りをやってみると、ほとんどの人がちゃんとできない。
中には「昔はしっかり練習したけれど、カービングスキーになったらやらなくなったから」という人もいる。
でも、そう言う人は、たぶん、昔もちゃんとはできていなくて、横滑りのポジションを誤解している人が大部分だろう。


斜面に立って止まったままだと、それなりのポジションになる。
が、斜め前に動き出すと、もうダメ。
腰がまわり、テールが下に落ちる。
手だけフォールライン方向に向けてもムダだ。
多くの人は、山側の腰を引き上げていられない。
斜面に対して平行に立っているのではなく、水平面に平行にしているだけだからだ。


ターンの終わりに外向傾のポジションをとるのは、身体がねじれるからダメ、などと言う人もいる。
が、今のターンに対してひねられた姿勢は、次のターンに正対の姿勢だ。
スキーのテールを大きく振り出さずに方向を変えていこうとすると、いずれどこかで身体をひねる必要がある。
それならばあらかじめひねっておく方がいい。
今のスキーは、一度エッジでとらえてしまえば、ムリに山側へ引っ張らなくても、強いサードカーブによって切れ上がっていくのだから。
スキーのターンだって「終わりは次の始まり」なんだ。