根子岳に風力発電施設

根子岳風力発電の施設を作る計画が持ち上がっている。


風力発電→クリーンなエネルギー、と思うかも知れない。
が、実際は、どうもそう単純にはいかないらしい。


まず第一にその大きさである。
高さ70mの塔に37mの羽根が付く。
こんな巨大なものが根子岳の中腹にニョキニョキとオッ立つワケである。
考えただけでも異様な風景だ。
国立公園の景観もなにもあったもんじゃない(ちなみに根子岳の菅平高原側は国立公園特別地域になっていて木1本自由に切れないのだが、須坂側は普通地域なので比較的規制が緩い)。


しかもその羽根は分解できないから、そのままで運べる大きさのトレーラーが通れる道路を造らなきゃならない。
木を切って山を崩して作るのだ。
クリーンなエネルギーを作るために、二酸化炭素を吸収して酸素を作る木を切るのは本末転倒のような気がする。


その予定地は、須坂市の水源にごく近いところで、水質の悪化が心配だ。
昭和56年の土石流災害現場にもほど近い。


巨大な風車にはバードストライクの危険もつきまとう。根子岳イヌワシの飛翔地である。
現在、調査のために50mの塔が建てられているが、それを建てるためにクロマメノキが無惨にも刈り取られた。ミヤマモンキチョウを保護するために、クロマメノミを採ることを禁止しているのに、だ。
また、巨大な風車が回れば騒音も発生するだろう。


これだけのリスクがあるのに、この施設の耐用年数は20年ぐらいだそうだ。
たった20年のために、根子岳の自然を破壊する工事を行う必要がどこにあるのか。


私は、今季のパンフレットに
根子岳は菅平の至宝です」
と書いた。


私達には根子岳を守る義務と責任がある。


このまま放っておけば、来年の春には着工されてしまうそうだ。
とにかく、早急に反対の署名を集めたい。
菅平や峰の原の住民だけではなく、この地へ、根子岳へ来ることを楽しみにしている全国の人からの署名が欲しい。


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