食器洗い機を買おうと思った。
据え置き型のものでも、配水工事が必要らしい。
ちょうど、混合栓もイカれてて交換しなければならないし、
流し台は古くて高さも低いので使いづらい。
これからの季節、排水が凍ることもしょっちゅうだった。
で、いっそのこと、システムキッチンを買おうと思い、２社に見積もりを依頼した。
午前中に来たのは、少し頼りなさそうだが感じはいい青年だった。
一通り採寸し、携帯のカメラで写真を撮り、あれこれと商品の説明をしてくれた。
帰り際に、今週の３日からイベントがあるので、見積もりは来週届けます、と言った。
午後から来たのは技術者風の男性とその部下らしい女性。
彼らもやったことは同じだったが、説明がより具体的でこちらの立場に立ったものだった。
「流しの部分は外に飛び出している作りになっているので配水工事は簡単です」とか、
「今のシステムキッチンは真下に配管が来るようになるので、給水も排水も凍らないようにやり直せます」とか…。
で、決定的だったのは「この商品を単純に設置するだけなら55万でできます」。
「そこに撤去費用とか、配管の費用とかがプラスになって、まあ80万で大丈夫でしょう」。
「山田さん、正式な見積もりは明日には出せるよな」。
「決まったら、色とか細かい仕様を決定して発注になります。商品は発注を出して約10日で来ます。工事は２日間、11月20日頃には新しいキッチンが使えます」。
そう、こちらが知りたいのは、だいたいの費用や納期の目安だ。
目安も立たないまま、１週間も待たされたんじゃ、買う気も失せる。
気持ちはイッキに傾いた。
午前中に来た方の見積もりが出るまでもなく、決めると思う。
値段が少々高い安いの問題ではない（もっとも感触的にも午後の会社の方が安そうだが）。
ものを売る、サービスを提供する姿勢を勉強させていただいた。
イベントは商品を売るためにやるもののはずだ。
買いたいお客がいるのにイベントを優先するなんて、本末転倒もいいところ。
青年、キミは悪い人じゃなさそうだがまだまだ青いな。
p.s.（11/1記）
そうそう、火災保険の見直しを検討して見積もりを頼んでいたら、
昨日の朝日新聞一面に「火災保険料ムダ払い」の記事が出ていた。
今日の朝刊一面には「松下製食洗機発火４件」なんて記事が…。
あまりにもタイミング良すぎない？
